第三話時点で公開した独自設定

 この卓における独自設定の一部です。

3394年の時事

 来年、3395年に最高評議会は総選挙を控え、各政党はそれぞれ人気取りに勤しんでいます。
 既に二期連続当選を果たし、三期目の当選も目指す大統領・飄凱もまた、主に弱者救済と福祉の充実によって支持率を向上させています。
 無論、選挙権を持つのは人間のみ。彼の行う施策もまた、レーヴァテイルの屍の上に成り立つものです。
 他政党も、多かれ少なかれ『レーヴァテイルを踏むことで民の生活を豊かにする』のは共通しており、人々の意識はよりレーヴァテイルを犠牲にするよう変化していっています。
 紅の慈善財団の存在は、多少なりともその変化を押しとどめていますが──その分、近頃は財団傘下の施設に不審物が届いたり、メンバーへの暴行未遂事件などが発生しているようです。

仮称『フレリア教』

 エレミア三謳神の次女・フレリアを崇めるレーヴァテイルが、スラム街の廃棄レーヴァテイルたちを取りまとめている。そんな噂が流れています。
 赫の天秤がこの情報を掴んでから4年経った今、確かに『フレリアの使徒』を名乗るレーヴァテイルが存在しているらしいことは突き止めましたが、しかしその実態は依然として不明のままです。
 かつて地上に降り立った女神フレリアは、遠い遠い昔にこの世界から立ち去っています。女神の名を冠したレーヴァテイルオリジン・フレリアもまた、今はメタ・ファルスに居るはずです。
 この『フレリア』は何者なのか、レーヴァテイルなのかそれ以外なのか、それらは未だに謎に包まれています。